橈骨遠位端骨折

橈骨と尺骨を合わせて前腕骨と呼びますが、前腕とは肘から手首にかけての事です。
細長い骨で、親指側にある太い方をのを橈骨と呼び、小指側にある細い方のを尺骨と呼びます。

橈骨の遠位端の骨折とは手首のあたりの骨折ということです。
交通事故では転倒して手をついた時に頻繁に起こりますが、手の付き方によって傷病名が違ってきます。
手の平をついて骨折した時にはコーレス骨折、手の甲をついて骨折した時にはスミス骨折と呼びます。

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また、橈骨の骨折と手関節の尺骨頭が背側に脱臼する症状を併発する骨折をガレアッチ骨折と呼びます。

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単純レントゲン撮影で診断が可能ですが、骨の折れ方で治療法も異なりますので、骨折線が1本だけか、骨片がいくつも別れているのか、
骨折が手首の関節まで及んでいるのかを見極めるためにCT撮影が必要な場合もあります。
ガレアッチ骨折では尺骨頭が飛び出ますので見た目でも違和感があります。
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治療としては、ズレのないものはギプスで手関節を3~4週間固定します。
ズレの大きいものは骨折部に麻酔をし痛みをとってから徒手整復しギプス固定します。
うまく整復出来ない場合や粉砕骨折、手関節面に骨折が及んでいる場合は
鋼線やプレートを使った固定術が必要です。

ガレアッチ骨折では、骨折部に麻酔をし痛みをとってから徒手整復し、前腕の変形を起こさないため上腕からギプス固定を行いますが、
症状によっては鋼線やプレートを使った固定術が必要です。
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骨折部を長く固定すると手指の関節が硬くなるので、ギプス固定をしている間から指の運動をする事が重要です。

後遺障害としては、手関節の可動域制限として、2分の1以上の制限が残れば10級10号、4分の3以上の制限が残れば12級6号が認定される可能性があります。
また、変形して治癒したことによって疼痛が残ったとして12級13号、14級9号が認定される可能性もあります。

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