橈骨・尺骨骨幹部骨折

橈骨と尺骨を合わせて前腕骨と呼びますが、前腕とは肘から手首にかけての事です。
細長い骨で、親指側にあるのを橈骨と呼び、小指側にあるのを尺骨と呼びます。
両端の太いところを除いた、真ん中あたりの細部分の骨折を骨幹部骨折と言います。

交通事故では年齢に関係なく多発する骨折で、手を地面に着いた時に前腕に捻転する外力が加わると、橈骨と尺骨が違う高さで斜骨折やらせん骨折を起こし、前腕をまっすぐにしているときに外力が加わると、橈骨と尺骨が同じ高さで横骨折を起こします。
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単純レントゲン撮影で診断可能ですが、方向を90度変えて橈骨を尺骨の全長が写るようにします。

特に橈骨・尺骨の両方の骨折の場合は、前腕の回旋運動に制限を残さないためにも変形せずに癒合させることが重要す。
また、血行が悪く偽関節になりやすいことや、2本の骨を正確に整復して固定しておくことが難しい事などから、プレートによる固定術や髄内釘や鋼線による固定術が行われる可能性が高くなります。

後遺障害としては、偽関節を残せば後遺障害8級8号が、変形を残せば後遺障害12級8号が認定される可能性があります。

偽関節に関しては、こちらをご覧ください。
http://www.ziko-sodan.com/cat-3/1069.html
骨がきちんとくっつかずに、まるで骨の真ん中に関節が出来たようになることです。

変形癒合に関しては、こちらをご覧ください。
http://www.ziko-sodan.com/cat-3/1179.html

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