【事案】

 自転車に乗って信号のある交差点を青信号で走行中、右折してきた車に跳ねられ、右上腕骨骨折、右肩腱板断裂の怪我を負った事故。

【問題点】

 腱板断裂に対して色々な病院を回っておられたが、病院によって先生の意見が違う。ある先生はこのまま保存療法でと言われ、ある先生は手術したほうがいいと言われ、今後どのように進めていいかわからないとの事で相談にみえる。
 今後の示談までの流れをご説明し、一旦は、保存療法で治療を続け、時期が来たら後遺障害の申請に移る事になった。だが、肩の可動域制限が思うように改善しない事と、痛みがかなりあるとの事で、事故から数か月してから手術をする事に。
 そこで本人の希望により方針転換し、打ち切られても実費で最大限治療し、とにかく可動域制限も痛みも納得するまで無くす方向でリハビリ治療を頑張ることにし、それでも最終的に症状が残れば後遺障害の申請をすることにした。

【立証ポイント】

 事故から1年10か月かかり、やっと本人も納得する形で治療を終了する事になった。リハビリのおかげで肩関節の可動域制限はほぼなくなり、後は痛みの残存のみ。
 痛みの一貫性を丁寧に診断書に落とし込んでもらい、何とか14級9号は確保。
 傷病名からるすると14級9号では..と思うが、ご本人の希望に沿ってするめるのが基本。長い治療期間にはなったが、納得するまで治療できたことでご本人も満足された結果となった。